All the Mowgli Stories
新訳
ジャングル・ブック
−ニンゲンの子マウグリの物語り−
(1st Published in 1894)
Joseph Rudyard Kipling
ジョセフ・ラドヤード・キップリング
(1865-1936)
監 訳
高橋尚子 Hisako TAKAHASHI
翻 訳
布施雅美 Masami FUSE(各章の詩)
西内 建司 Kenji NISHIUCHI(第1章)
武山範子 Noriko TAKEYAMA(第2章)
仲田 実 Minoru NAKADA(第3章)
深谷清美 Kiyomi FUKAYA(第4章)
三浦麗子 Reiko MIURA(第5章)
中村真理Mari NAKAMURA(第6章)
川上典子 Noriko KAWAKAMI(第7章)
芝垣実穂 Miho SHIBAGAKI(第8章)
中島美和 Miwa NAKAJIMA(第9章)
監訳者のことば
インドで生まれ育ち、イギリスに帰った作者キップリングは、異文化体験の目を十分生かしてこの作品を書いた。
ジャングルは法があり、独自の言語があり、個性豊かな住人がいる。オオカミ一家に育てられた人間の子マウグリは、ニンゲン語を覚え、人間社会に帰っていった。
異文化体験が身近になった今日、二つの世界に身をおくときのマウグリのとまどい、悩みは、例えば帰国子女に近いものがある。
多文化時代に読む古典として、これ以上ふさわしい作品はないであろう。ジャングルを異文化社会としてながめ、その視点を訳に生かそうと試みた。読みなれた主人公の名前、「モーグリ」から「マウグリ」になおしたのも新しい試みだ。他の固有名詞も、作者がつけた発音表記に近いものにした。相手を尊重するというのが、異文化理解の第一歩と考えたからである。
新しいモーグリ、いやマウグリの出現を可能にしたのは10名の訳者の力である。拍手を送りたい。
『ジャングル・ブック』について
『ジャングル・ブック』は、世界中の子供たちに読み継がれる、児童文学の傑作中の傑作です。ノーべル賞作家、ラドヤード・キップリングによって1894年に書かれたこの傑作は、原作のみならず絵本やアニメーションにもかたちを変えて親しまれ、子供たちの夢を育んできました。 物語の舞台は、インドの密林地帯です。赤ん坊の頃、オオカミの一群に紛れ込んだ人間の少年マウグリ。クマのバールーや黒ヒョウのバギーラの深い愛情に包まれ、「ジャングル法」に従って、賢く勇敢に成長します。そして、宿敵のトラ、シーア・カーンとの命をかけた闘いが…!
『ジャングル・ブック』の主人公と登場する動物たち
ヒョウのバギーラ
大胆で狡猾。絹のような光沢のある毛皮につつまれた黒ヒョウ。マウグリの無二の友。
ニシキヘビのカー
クールでハングリーな心の持ち主。10メートルの巨躯で何でも打ちのめす。
クマのバールー
ジャングルの教えと法の守護者。マウグリにジャングルのパスワードを伝授する。
オオカミのアケイラ
ジャングルの自由のために戦う一匹狼。
トラのシーア・カーン
ジャングルのすべての者から恐れられるマウグリの宿敵。
そして、ニンゲンの少年、主人公のマウグリ
オオカミ一家に育てられ、バールーから法を教わり、バギーラとカーに鍛え上げられる。ジャングル語を話し、ジャングルのボスになるが…
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